21 カインとアベル 「カインとアベルの物語から学ぶ ”人のあり方”」
まとめ
カインとアベルの物語は”あなたはどう生きるか?”というのを問いてくれます
あなたはこのストーリーをきいて何を感じますか?
ストーリー
カインとアベルは、アダムとイブの1番目と2番目の息子で、アダムとイブがエデンの園から追放された後、生まれました。
兄のカインは土を耕す者になり、弟のアベルは羊を飼う者になりました。
ある日、2人は神に収穫物を捧げることになりました。
アベルはどうすれば神が喜んでくれるだろうかと一生懸命考えました。
そして、大切に育てた子羊の中でも1番良いものを捧げることにしました。
一方、カインは何を捧げれば自分が1番困らないかということを考えていました。
そこで、果物と穀物をいくらか捧げることにしました。
神はアベルの捧げ物を喜んで選びましたが、カインの捧げ物には目もくれないようでした。
カインは嫉妬に駆られ、弟のことを恨み、遂には弟を殺してしまいました…
その後、神から「アベルはどこにいるのか?」と尋ねられたカインはこう答えました。
知りません。わたしは弟の番人でしょうか(創世記4章9節)
神はカインがしたことを知っていました。
そして、罰としてカインを呪いました。
その呪いは、土を耕しても作物はできず、カインは死ぬまで地上を歩き、さまようというものでした。
カインは神に言いました。
「わたしの罰は重くて負いきれません。わたしはあなたを離れて、地上の放浪者とならねばなりません。わたしを見付ける人はだれでもわたしを殺すでしょう」
それに神はこう答えました。
「いや、そうではない。だれでもカインを殺す者は七倍の復讐を受けるでしょう」
そして神はカインが殺されないように、彼に一つのしるしをつけられた。
カインは神の前を去って、エデンの東、ノドの地に住んだ…
感想
あなたは何を思いましたか?
私はまず、疑問に思いました。
なぜ、神はカインが殺されないようにしたのだろうか…
私は神がカインに人としての生き方を見直してほしかったのではないかと思います。
それはカインからしたら、死ぬよりきつい罰だったのかもしれないですが、神からしたら慈悲だったのかもしれません。
相手のことを考え尊重して、最大の奉仕をしたアベルと自分のことを考え相手を卑下して、自分にとって優位な奉仕をしたカイン。
この2人のどっちと一緒にいたいかと言われると答えは明瞭としています。
このストーリーは私達に”人のあり方”を教えてくれているのかもしれません。
読んでいただきありがとうございました!
では、また明日〜
豆知識
親の愛をめぐって生じた兄弟間の心の葛藤等を指すカインコンプレックスは、この神話から名付けられた。