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24 ミロのヴィーナスに学ぶ!? ”モテる人、モテない人”

本当の美は、心の中で未完成なものを完成させようとする者によってのみ、発見されるべきものです

〜岡倉天心〜

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あなたにとって”美”とはなんでしょうか?
美しいものは魅力的ですよね

史上最も有名な彫刻の1つ『ミロのヴィーナス』はルーブル美術館に展示されており、今も多くの人々を魅了しています。

ミロのヴィーナスは1820年にギリシアのミロ島で発見されました。
像の高さは約2mで、ギリシア神話の愛と美の女神アフロディーテが掘られています。

愛と美の女神ということで多くの人が魅了されるのでしょうか。
もしかしたら、それもあると思いますがもっと大事なものがあります。

それはミロのヴィーナスが”不完全”だということです。

ミロのヴィーナスは腕が欠けているうえに装飾も剥げています
しかし、だからこそ魅力的なのです。

どういうことかを言うと人の心理は不完全なものに惹かれます。(ツァイガルニク効果という)

例えば恋愛でもどこか口下手だったり、欠点がある人に惹かれたりしませんか。
逆に完壁な人って近寄り難くないでしょうか。
”高嶺の花”という言葉が恋愛で使われるように、非の打ち所がない人に対しては自分と比較して疲れてしまったり、劣等感を持ったりしてどうせ自分には釣り合わないと感じてしまいます。

恋愛だけじゃなく人間関係全般、この”ツァイガルニク効果”が当てはまるでしょう。

実際、自分自身も毎日を徹底的に管理、予定を詰め込んで完全、完璧な1日を送ろうとした時はゆとり、余白がないがために人との繋がりを軽率にしてしまいました。
完成形、完全という人はいないというのを心に留めて、自分が思う”美”を追求していきたいですね。

岡倉天心は”美”についてこう語っています。

本当の美とは、文化や芸術をとおして「人間の美」を問うている。

欠けていることを素直に認めれば、人への思いやりや優しさは自然に生まれるはずだ。

欠けているからこそ、一生懸命な姿はそれを補ってなお美しい。

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結論
モテる秘訣とは未完成であること
それは自分の弱さもさらけ出すということと同時に「もっと知りたい!」と思ってもらえるように自分の可能性を広げる努力が必要だ。



感想
日本の美意識にも「非対称」の美しさというのがありますよね。
千利休が言う”詫び””寂び”も当てはまるでしょう。

そもそも、人間という生き物が不完全な生き物なのだから共感と美を感じるのかもしれません。
日本文化をもっと知りたいです。

読んでいただきありがとうございます。
では、また明日(^o^)

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参考資料
ミロのヴィーナス - Wikipedia
ミロのヴィーナス
”未完成”だからこそ魅力的!「ツァイガルニック効果」とは? - NAVER まとめ
本当の美は、心の中で未完成なものを完成させようとする者によってのみ、発見されるべきものです | コンパス・ポイント & ジャパニスト | 本質を伝える広告・出版会社