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ゾロアスター教から学ぶ ”あなたが敵をつくった方がいい3つの理由”

あなたは敵を作ると聞いてどう思いますか?
できれば作りたくなんてない!と思うかもしれません。

しかし、敵はつくってもいいんです。
むしろ、敵をつくりましょう。

今回は、あなたが敵を作ったほういい3つの理由を紹介します。
また、初めて悪役をこの世に生んだゾロアスター教を知り、敵を作ることの意義を歴史から深めていきます。

敵を作った方がいい3つの理由
①共感を得られる

②自分が際立つ

③あらゆる場面で応用できる

まず、ここで言う「敵」とは悪役、ヒール役のことです。
そして、敵を作るというのは従来の問題点を明らかにするということです。

例えば、スティーブ・ジョブズはプレゼンで敵を作ることで有名です。
中でも「iPhone」発表時のプレゼンテーションは中でも随一ですね。

「従来型のスマートフォンは、固定化されたキーボードが使いにくい」

「操作を覚えるのも大変」

ジョブズは、従来型の携帯電話を「敵」として、それらに対する利用者の不満を代弁します。
そうすると利用者は、感情移入しやすくなります。
つまり、①共感を得られるわけです。

アニメや漫画でも見られるように人は主人公が敵をがやっつける話が大好きです。
敵がいてより一層に主人公は際立ち注目されるわけです。
これは②自分が際立つに繋がります

そして、この「敵」をつくるというものはあらゆる場面で応用できます。
プレゼンする時、組織をつくる時、ブログを書く時など…
いわば、誰かに仲間になってほしい時にこれは役立ちます。

この敵を作るということを利用して多くの人を巻き込み、組織を確立した宗教があります。
それがゾロアスター教です。
ゾロアスター教とは世界最古の一神教で紀元前1000年頃にできました。
世界で初めて、善悪二元論を唱え、光と闇、善と悪、精神と物質のそれぞれ2つの原理の対立構造をつくりました。
そして、面白いのは善の勝利と優位が確定されているということです。

ユダヤ教やキリスト教などの「最後の審判」「天国と地獄」などの終末論的世界観に影響をあたえたことは確かです。
それどころか今の世界に現存するあらゆる組織にこの2つの原理の対立構造というのは応用されています。

あなたも上手に敵を作っていきましょう。

読んでいただきありがとうございます。
では、また明日!