神道とは①
まとめ
◯神道は時代を写し出す鏡
・時々の権力者は、さまざまなかたちで神道とかかわってきた
・神道のあり方は、当時の政治や文化の特徴からくる
・神道は聖典などがなく固定したルールで人を縛らない
宗教の定義
歴史学者、思想史家 津田左右吉より
古代における神道
①古くから伝えられてきた日本の民族的風習としての宗教
②神からの権威、力、はたらき、しわざ、神としての地位、神であること、もしくは神そのもの
→神は人間の外部にあって、祀る、祀られるという関係で人と退治
中世以降の神道
③民族的風習としての宗教に何らかの思想的解釈を加えたもの
④特定の神社でせんでんされているもの
⑤日本に特殊な政治もしくは道徳の規範としての意義に用いられるもの
⑥宗派神道(例天理教、金光教)
→神は内なるものとしてあり、人々はその内部に神を見出し、その道徳的主宰者とみなした
起源
一般に宗教は経典によって教義が広まっていくものだが、神道には経典に当たる書物がない。
日本最古の歴史書である「古事記」には、神道に通じる日本神話が数多く記されているが、「古事記」が完成する8世紀よりもずっと以前より、神道は何世紀にもわたって信仰されてきた歴史がある。
目的
地縁・血縁などで結ばれた共同体(部族や村など)を守ることを目的に信仰されてきた
神社である神を祭るのは、祟を恐れるが故である