16文学 ハーレム・ルネサンスとは? ”自らの言葉で自らの文化を語ろう”
まとめ
ハーレム・ルネサンスとは、1920年代から1930年代初頭にかけて、ニューヨーク市のハーレム地区で穴開いたアフリカ系アメリカ人の文学・芸術運動
である
The Harlem Renaissance as it was originally christened, was flourishing of African-American literature and art in the Harlem neighborhood of New York City in the 1920s and early 1930s.
詳細
背景
多くの作家の親や祖父母たちは、奴隷制・南北戦争後の混乱・ジム・クロウ法(人種隔離法)の中を生き抜いてきた世代であり、南部で新たに解放された数百万の黒人たちが、アメリカ南部の偏見に満ちた階層社会を抜け出して、ニューヨークなど北部の大都市に大量に移り住んだ
そして、そこで文化的に活気に満ちた黒人コミュニティーが生まれた
特徴
①音楽と文学が密接に関係
当時新たに生まれつつあったジャズ音楽のリズムを取り組んだ作品が生まれた
また、それぞれの分野の中心人物が運動を通じてお互いに刺激し合った
②財政的にも貧困な黒人芸術家を庇護する白人の富豪もあらわれた
ただ、白人の関心は現実の黒人の姿や芸術への理解に基づくというよりも、白人社会の文化的抑圧性からの解放だった
つまり、黒人や黒人芸術のなかに原始性、奔放性、エキゾチックさ、エロチシズム等を求めた
③ハーレム・ルネサンスは不完全ながらもマイノリティによる文化表象に先鞭をつけたという点
意義
従来のミンストレル・ショーなどに見られた、固定的でカリカチュア化された黒人像を一変し、アフリカ系アメリカ人が自らの言葉で自らの文化を語ったことにある
ミンストレル・ショー - Wikipedia
感想
芸術や文学によって価値観やアイデンティティを叫び、訴え、表現するというのはどのようにして生まれたのか
私は権力や立場が低いものから生まれたのだと思った
言葉だけでは伝えることのできない、後世に残せないという歯がゆい思いを別の方法で表した形
文学作品や芸術にふれるときは作者の背景に着目したい
読んでいただきありがとうございます
では、また明日😁
参考資料
ハーレム・ルネサンス - Wikipedia
ハーレム・ルネサンス | 現代美術用語辞典ver.2.0
アメリカ黒人文学概論