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9文学 アーネスト・ヘミングウェイ

 

一言まとめ

アーネスト・ヘミングウェイ(1899〜1961)は釣りと狩り、ボクシングに闘牛、戦争に自ら参加するなど行動派の小説家である
 
Ernest Hemingway (1899 - 1961) is a wild novelist because he has lived such as fishing, hunting, boxing, bullfighting and participating in war

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詳細

<出身>
アメリカ合衆国イリノイ州オークパーク(現在のシカゴ)
 
<代表作品>
スペイン内戦を舞台とし、ロバート・ジョーダンとマリアの恋を描く
1939年3月にこの作品を書き始め、翌40年に発表された

 

誰がために鐘は鳴る〈上〉 (新潮文庫)

誰がために鐘は鳴る〈上〉 (新潮文庫)

 

 

1952年刊
大魚との死闘を繰り広げるキューバの老漁夫を通して、苛酷な自然に立ち向かう人間の孤独と尊厳を描く
老人と海 (新潮文庫)

老人と海 (新潮文庫)

 

 

<文体>
HardBoiled Style(ハード・ボイルド・スタイル)
「より少ない言葉がより多くの意味を表す」という内容で,“Less is more”を巧みに援用している
 
<自殺>
1961年、うつ状態と健康の衰えに悩まされ、ショットガンで自ら命を絶った
 

豆知識

・ノルマンディー上陸作戦に参加して勲章をもらう!!
 
・ヘミングウエイはプロの漁師
・1938年には一日で7匹のマカジキを捕まえ、世界記録を樹立
ヘミングウエイは魚に群がるサメをマシンガンで追い払っていたそう
 
・飛行機事故に連続して遭遇するが生き残る
 
ヘミングウェイは猫好きで、知己の船長から2匹の猫を貰い受けている
 

感想

なんてワイルドな小説家だろう
とにかく戦闘力が高い!
これは上記の逸話を見れば納得だろう
しかし、一方でこんな記述もある
 
*ガートルード・スタイン(1935年のインタビューより)
初めてヘミングウェイに会ったとき、彼はまあ実に感情的に繊細な面を持っていました。それは初期の短編に表れてきます。でも内気なものだから、カンザスという大都会の子の残酷な面を盾にするようになりました。本当に繊細でそれが恥ずかしかったんじゃないかな。そしてタフになってしまった。私はそれが見えたので繊細な部分を救おうとしたけど遅すぎました。彼もそれ以前のアメリカ人と同じ道を辿ってしまい、今もまだ辿っています。セックスと暴力に取りつかれてしまったんです。
 
第一次世界大戦後、パリでヘミングウェイとともに数年過ごした作家
彼は体験から気づき(感情や人の思い)を繊細に感じ取った
それが小説に命を吹き込んでいるのではないだろうか
猫好きというところも何か感じるものがある
 
Ernest Hemingway (ヘミングウェイ)より
My aim is to put down on paper what I see and what I feel in the best and simplest way
私のねらいは、見たことや感じたことをもっともうまく単純に書くことだ
 

Every day is a new day
とにかく、毎日が新しい日なんだ

彼は一日一日を一生に一度しかない一日と捉えて生きていたのだろう
一日の終りに今日を語れる生き方をしたい
毎日何か一つでも気づける一日を過ごす
 
最後にヘミングウェイの名言の中で一番心に残った言葉を残して締める
The best way to find out if you can trust somebody is to trust them
誰かを信頼できるかを試すのに一番良い方法は、彼らを信頼してみることだ
相手に求めるのではなく自分から与える
ヘミングウェイの核となる部分が見えてくる一文
 
読んでいただいた方、ありがとうございます(*^^*)
 
参考資料