7宗教 トーラー
一言まとめ
トーラーとは、ヘブライ語の聖書の冒頭にある五つの書(いわゆるモーゼ五書)、ユダヤ教進行を規定する613の律法の根拠である
The Torah is the five books at the beginning of the Hebrew Bible (called Moses V.), the grounds for 613 laws that govern Judaism progression
五書の概要
◯創世記
天地創造の物語と、イスラエルの人々、アブラハム、イサク、ヤコブ、および彼らの家族たちの歩みを語る
エジプトを脱出してカナンへ向かう物語を語る
◯レビ記
神に礼拝するときの規則と儀式を述べる
◯民数記
イスラエルの人々が荒れ野を旅した記録を語る
◯申命記
モーセが晩年に語った、イスラエルの人々の歴史と道徳上の教えについての説教で構成される
トーラーの変遷
最初、トーラーは、「主の教え(トーラー)はシオンから出、御言葉はエルサレムから出る」(「イザヤ書」二章三節)が示すように、シオン(=エルサレム)から発せられる「神の教え」つまり「神の言葉」を意味していた
次にトーラーは、このような個々の指示が書物としてまとめられたもの、例えば、いわゆる「神聖法典」(「レピ記」十七-二十六章)や「十戒」(「出エジプト記」二〇章)などの集成を意味するようになった
最後に、トーラーは『旧約聖書』の最初の五巻の書物、つまり、「創世記」「出エジプト記」「レピ記」「民数記」「申命記」のまとまりを指すこととなった
トーラーの目的
トーラーは、「汝は聖であれ」という目的に至るための手段であり、それ自体が目的ではないこと
聖とは
「安息日を覚えて、これを聖とせよ。6日のあいだ働いてあなたのすべての仕事をせよ。7日目はあなたの神、主の安息であるから、何の仕事をもしてはならない。あなたもあなたの息子、娘、しもべ、はしため、家畜、またあなたの門のうちにいる他国の人もそうである」(出エジプト20:8-10)
「聖」であるとは,言葉と行動において清く汚れのないことを言う
それは神の正義の基準にかない,道徳面で腐敗がない状態を意味する
使徒ペテロは,神のしもべたちが神聖であるべき理由について次のように書いた
「あなたがたを召された聖なるかたにならい,自らもすべての行状において聖なる者となりなさい
なぜなら,『あなたがたは聖なる者でなければならない
わたしは聖なる者だからである』と書かれているからです」― ペテロ第一 1:15,16
その言葉が出ているレビ記 19章2節は,神聖な活動だけに限らず,日常生活の事柄を律するエホバ(ヤハウェ)のご要求の概要が示されている文脈の中に置かれています
トーラーとは
モーセ五書についても、その大半が法律的文書で占められているとはいえ、それは、歴史的な脈絡のなかにおかれているのである
その意味において、「トーラー」は歴史を生きてきたイスラエルの「行動原理」を示す歴史的証言
後代のラビたちが、この「トーラー」をいかに解釈しようとも、それが「行動原理」として、認め続けられてきたことは間違いない事実である
感想
宗教の分野は下手に手が出せない
というのも、
①あまりにも範囲が広くかつ宗教という言葉が抽象的
ユダヤ教を含め宗教というのは、長い歴史の過程のなかでつちかわれてきたものでそれを紐解いてまとめるのはとてつもない時間が必要だし、様々な解釈が用いられていてインターネットで調べてもわからない部分が多い
②宗教についての知識も実践も希薄
日本人の宗教観は他国と比較すると特殊なのだろう
おそらく、宗教を日常に取り入れていると意識して行動している人は少ないのではないのだろうか
しかし、だからこそ学ぶ意義がある
日本人だからこそ、特定の宗教1つを受け入れるのではなく、幅広く様々な宗教を受け入れることができる
絶対神、一神教を信じているということはそれ以外の宗教を認めることはできない
そうすると別の宗教を信じる同士のコミュニケーションには様々なバイアスがかかる
日本人はそれをフラットな視点でコミュニケーションをすることができる!
日本人として自国を知ることも大切
そして、他者を知る上では宗教は外せない分野になる
ここまで読んでいただきありがとうございました(^^)
用語
ユダヤ教・キリスト教・イスラム教を信仰する「啓典の民」の始祖
ノアの洪水後、神による人類救済の出発点として選ばれ祝福された最初の預言者
イサク
アブラハムの息子
イサクの息子
参考資料
ラビ・ピンハス・ペリー 「トーラーの知恵」 - ポルフィの日記
「聖」であるとはどういう意味ですか — ものみの塔 オンライン・ライブラリー