哲学 現象と実在
一言まとめ
「”現象”と”実在”の違い」は哲学の歴史を通じて常に大きなテーマの1つとして論じられている
The difference between "phenomena" and "real existence" is always discussed as one of the great themes through the history of philosophy
哲学とは
新明解国語辞典第七版より
①宇宙や人生の根本問題を理性的な思弁により突き止めようとする学問
②自分自身の経験から築き上げた人生観(世界観)
哲学するうえで大事な3つのこと(私が考える)
・自分の頭で自分の言葉で考える
・言葉1つ1つの意味を捉える
・質問を繰り返す(自分にも相手にも)
今回、キーワードとなる”現象”と”実在”について一般的な意味を知り、自分で考え、
そして”現象”と”実在”の違いについて哲学していきます
みなさんも一緒に考えましょう
”現象”とは
新明解国語辞典第七版より
感覚の働きによって知ることのできる、一切の出来事
現象界(哲学で)感覚によって捉える(経験する)ことができる世界
人間の知覚できる、すべてのものごと
人間界や自然界に、形として現れるもの
(人にとって)見えるもの、つまり(外面的な)<<現れ>>のこと
出来事を、それが存在するかどうか、本当かどうか、といった、その見える<<現れ>>の背後にあるものは問題にせずに、その観察された<<現れ>>として扱うとき、それを「現象」と呼ぶ
現象の対義語
”本質”
そのものの特徴となっていて、それ抜きには、その存在が考えられない、大事な性質・要素
◯自分の考え(読み飛ばしてもらって大丈夫です、みなさんで考えてください)
現象という言葉をどういう時に使うだろう…
自然に起きるものごとに使われているイメージ(自然現象)
心を扱う時に使われているイメージ(心理現象)
現象は確かに知覚できる
しかし、それがどのような仕組みで起きているのかは知らなければ理解できない
→現象は表面上ものとして捉えられるかもしれない
そうすると本質が対義語というのも理解できる
”実在”とは
新明解国語辞典第七版より
だれにでもその存在が認められるものとして、そこにあること
実在論 外界は、人間の観念に先立ち存在するとする哲学上の立場
実在(じつざい、英: reality)は、認識主体から独立して客観的に存在するとされるもの
実在は認識主体により生み出されたものと区別される。表象を変化させる働きをし、事物の背後にあるとされる、不変の実体を意味する場合もある
実在の対義語
”架空”
実際に有るのではなく、頭の中で でっちあげること
”観念”
経験した物事が積もり重なって、頭の中で固定的に考えられるようになったもの
◯自分の考え(読み飛ばしてもらって大丈夫です、みなさんで考えてください)
実在とは原理原則として自然界に存在する仕組みというイメージ
現象について考えた時にそれは知覚できる、ただその現象がなぜ起きているのか?
核となる部分、仕組みについてはわからない
→つまり、絶対不変のものとして現象の源となるもの、仕組み
哲学者たちの考え
ソクラテス以前の哲学者たちは、実在するものの根本的な本質は、通常目にしている姿、つまり現象とは大きく異なっていると思っていた
タレス 現象がどうであれ、万物の根源は”水”だ
ヘラクレイトス 世界は”火”からできている、万物は常に流転するんだ
パルメニデス 何物も実際には運動しておらず、運動と見えるものは全て幻想に過ぎない
後の多く哲学者たちもそれぞれ自説のほうが従来の世界観よりも心理に近いと主張している(今後紹介するはず…)
”現象”と”実在”の違い
”実在”は自然の理、非常に概念が大きくてもはや理解出来ないし捉えられないもの
”現象”は実在から派生して、知覚できるものごと
感想
正解、不正解はない
この考える過程に意味がある
ただ、思考力はまだまだ…
具体的な事象をうまく分類できてるとも思えないし、不足している事象もある
途中でここまででいいかと考えを放棄してしまったりもする
具体的事象をうまく抽象的概念としてまとめることをもっとできるはず
一方で考えるということは時間を使うし正直めんどくさい
だから、いろいろな発明がされ生活は便利になっていくんだなーと思った
インターネットでわからないことはすぐに調べられる社会になり、考えることを放棄して作業する
この自然な反応とうまく付き合っていきたい
なるべく、考える癖をつける
ただ、便利さも受容する
自分の中のバランスを見つけていきたい
皆さんはこの考えるというプロセスで何を感じたでしょうか?
忙しい毎日を送っていると思うのでここで考える必要もないかもしれません
ただ、少しでも一日の中で自分で考える時間をつくると面白い発見があるかもしれません
おすすめ本
哲学について難しいと思う方へ、小説を読みながら哲学に触れられるおすすめの本を紹介して終わります。
「あなたはだれ?」
そんな1通の手紙から始める哲学ファンタジーです
読んでいただいた方、ありがとうございました(^^)